コーヒーメーカーの豆知識 - 珈琲通のこだわり、歴史
さまざまなこだわり
一部の珈琲通の方には、自宅でコンロを用いた焙煎を行っている人もいるようです。自宅でできる自家焙煎器「いる・いる」や、蓋と取っ手の付いたザルのような焙煎器など、手軽にできる自家用焙煎ツールも売られていますし、土鍋やオーブンを使って焙煎される珈琲通もいらっしゃいます。一口に珈琲通といっても、いろいろな通がいて、焙煎通もいれば、コーヒーメーカー通、コーヒー豆通など、それぞれのさまざまなこだわりが垣間見られます。象印のコーヒーメーカーにも、珈琲通(EC-TB40)と言うのもありますし、愛知県岡崎市にはコーヒーショップの「珈琲通 豆蔵」さんがあります。しかし、コーヒー好きには、自分自身の淹れ方と好みの味わい方があるので、言ってしまえば誰もが珈琲通なのかもしれませんね。コーヒーの歴史
珈琲の歴史は古く、記録として一番古いものは西暦900年頃のアラビアの医師が記述した珈琲の薬用効果についてです。昔は焙煎して飲むのではなく、珈琲豆を生のまま煮出したり、果実や果汁を一緒に発酵させて(酒として)飲んだりしていました。13世紀に入り僧侶が、病気治療や、眠気覚ましに用いていたとの記録があります。珈琲はゆっくりと広まっていき、日本に珈琲が伝えられたのは、オランダ人が長崎の出島に持ち込んだのが最初と言われています。西暦1641年、江戸時代の頃の話ですね。しかし、実際に日本人が飲むようになったのは19世紀以降になってからです。ドリップ式コーヒーメーカーの発明が1798年ですので、それに比べると日本の珈琲史はかなり遅れていたようです。コーヒーの美味しい淹れ方
コーヒーメーカーに任せていても、十分美味しい淹れ方をしてくれますが、ちょっとだけ工夫してさらに美味しくしてみましょう。新鮮な珈琲豆は香味成分が多く、コーヒーメーカーに任せて高温のお湯をいきなり注いでは、旨みが出にくくなります。そこで、お湯の注ぎ始めの5〜10秒程度でいったんマシンを止め(電源OFFなど)、コーヒー粉にお湯が馴染んだあと(30秒〜1分程度)で、再スタートしてみてください。コーヒーメーカーの欠点と言える「蒸らし」の無さを、人力でカバーしましょう。ちょっとした淹れ方の工夫でも、美味しさが変わります。但し、デバイスタイルのCA-5SやCA-3Sなどのコーヒーメーカーは、タイミングを計って蒸らしてくれるので、あえて手動でカバーする必要はありません。自動で美味しいコーヒーが楽しめます。